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それは殿が嫌々執務をしていた頃…。
「団子が食べたい…。」
「この書類の山が終わったら1本差し上げます。」
「1本だけ!?…鬼め。」
「何か言いましたか?殿。(黒笑)」
「…なんでもない。」
殿は後ろに般若が見える家来と沢山の書類の山とともに執務をしていた。いつもなら、家来が来る前に忍が使う道を使って城下に逃げるか、ひたすら家来達と鬼ごっこをして逃げ切るかである。しかし、今日は違った。殿がまだ眠っている時に、家来が沢山の書類の山とともに部屋にやって来た。
「殿、おはようございます。」
「…。」
「狸寝入りですか?今日はなんとしても執務をしていただきますよ?」
「…。」
「今日は忍の道も使えませんよ?そこには忍がいますし、もし逃げたら2度と殿には団子を食べさせませんから。いいですね?」
「…っ!?」
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