cloudy

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 嗚呼、ヤバいかも。兄ちゃんの冷たい言葉なんて何度も聞いてきたっていうのに、何だか今の、本当に傷付いた。  「会長、少し酷いんじゃないですか?」  これまで黙っていた江藤先輩が、丸まった俺の背中に優しく手を置きながらそう言った。兄ちゃんを責めるようでもない、優しい口調。  「いえ、良いんです、江藤先輩……」  そんな江藤先輩の声に返答する事もなく兄ちゃんは椅子に座る。  「お前まだ落ち込んでんのか。相も変わらず単純な奴だな」  でも、俺に対してはそう言った。何か引っ掛かるところがあるけど少し罪悪感を感じたらしい。
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