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「えー、じゃあ俺等のクラス忙しくなるなあ……」
まあ、皆で忙しくも楽しく一生懸命やるのって嫌いじゃない。
「そこでだ」
悠羅兄ちゃんが椅子にふん反り返る。
「学園祭と浪川の歓迎パーティーを一緒にやろうと思って」
「……はあ……」
「それなら手間も省けるし一石二鳥だろ?」
なるほど。
でもそれ、どうして俺に? どうせもうすぐ学園祭をやるのだから俺だけに話す必要はないと思うのだが。俺が何となく二人に尋ねると、江藤先輩は笑みを崩す事なく答えてくれた。
「高坂くんは料理が得意ですよね。だからパーティーのケーキを作って頂きたいんです」
「ケーキなら調理部に頼んだらいいじゃないですか」
確かに料理はよくやるけど、本格的に技術を磨いている彼等の方がそういった事には明らかに適している。
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