第1章 理想と現実

2/18

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
好きな人がいる。 ずっと、ずっと 大好きだった人…。 『奈々…ごめんな』 きっと 一方的な片思いだ。 まだ気持ちは 打ち明けてない。 けど、良い返事は 来ない気がして あと一歩の 勇気を持てずにいる。 大好きなあなただから 振られる時の 言い方さえ大体 予想がつく。 頬を伝う涙が 今夜も枕を濡らす。 そのまま 深い眠りに就いて その後の記憶がない。 ふと、目が覚めた。 あたしはベンチに 座っていた。 何処かはわからないが 日本ではない。 海外でもない。 強いて言うなら よくあるゲームの世界。 ゲームかはわからない。 何となく そんな感じがした。 自分で操る創作ゲーム。 ロールプレイングゲーム と言うのだろうか。 異世界に あたしはいた。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加