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美麗「ねぇみゆ、ちょっとソレとって」
みゆ「チュ?」
美麗「あっ、違う違う銀テープじゃなくて私の飲みかけのジュースのほう」
みゆ「てへっ❤」
みゆと美麗のミーティングはみゆの家で行われる。
二人は心安らぐテディベアを抱え(・・・と言いたいが無かったのでかわりに偶然部屋に居たシャムネコを抱え)、かわいらしいピンクのお花をいけた花瓶(これも無かったので偽札のつまったトランクと拳銃で代用)のあるテーブルでジュース(もちろん無かったのでウイスキーで代用)片手にミーティング(時間もったいないので物販のつもりの偽造テレカ作りながら)をしていた。
美麗「ねぇみゆ」
みゆ「チュ?」
美麗「みゆって、偽名なんでしょ?」
みゆ「せめて芸名と言ってほしいでチュ。でもみゆは本名でチュよ。」
美麗「嘘ぬかすなやコラ❤」
美麗はみゆのデコを(アイスピックで)ツン❤と小突いた。
みゆ「ヂュぅあぁぁぁあ゛っうっ」
美麗「わかるんだよっ!頼むから俺にだけは嘘つくなっ。俺たち同じ夢を追うアイドルのたまごだろっ?俺たちに秘密はいらないんだよっ!」
みゆ「美麗だって芸名なんでちょ?」
美麗「いや、俺のは本名だ」
みゆ「嘘に決まってるでチュ!」
美麗「・・・俺には元々名前なんてないんだよ。両親のどっちも言葉を喋れなかったからな」
別に作者が適当だから名前をかんがえてないとかそういうワケではない。
みゆは訳ありな空気に気付き、二人のあいだに長すぎる沈黙が流れた。
どれだけ長いかというと32時間46分12秒だった。地球が何回回ったときかはわからない。ごめんなさい。
みゆ「あたち、本名はユミコっていうんでチュ。」
美麗「だろうと思った」
みゆ「えっ、わかってたでチュか?」
美麗「だってメルアドに(komiyu)って入ってるし。自分の名前自分で小なんてつける恥ずかしいやつなかなかいないだろ。だいいちメアドだから昔からの友達にも配る。みゆだったらさすがに変に思われるけどこみゆだったら夢をバカにしそうな友達も名前を逆にしたんだなくらいにしか気に止めない。だからだろ?」
美麗にしては深い考えだった。
みゆ「うん、そうだよユミコっていうツマンナイ名前をつけた親に対しての反抗なんでチュ。」
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