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みゆ「・・・おまえ、みゆのエスプレッソにソース入れたかでチュ」
美麗「お前こそ俺がトイレ行った隙に俺のカルピスに胡椒ふりかけてたくせに」
みゆ「それは単なる隠し味でチュ。」
美麗「な訳ないだろ!」
みゆ「チュチュ!オマエみゆのこの優しさがわからないのかでチュ!」
美麗「ふふっ、みゆとは違うのだよ!みゆとは!」
他人「やだ!こんなのやだ!」
美麗&みゆ「!??」
それはちょうどみゆの後ろの席で起きた。
「ごめん」と言い席をたつ男と、泣き崩れる女。ひとつの恋愛が幕をとじた場面だった。
じろじろ見ちゃ悪いと思い席に戻るみゆタン。しかしみゆの正面にいる美麗はその女にくぎづけだ。瞬きもせず目を開ききって女を見続けている。
みゆ「美麗ちゃんダメでチュ。そんなに見ちゃ悪いでチュ。」
美麗「いや、どんな女なんだろなぁーって」
みゆ「ダメでチュ。傷心の乙女はそっとしてあげるでチュ。・・・で、どんな女でチュか?」
振り返ってまで見るのは悪い。しかし気になるみゆタン
みゆ「芸能人だと誰に似てるでチュか?」
美麗「・・・うーん・・・なんかあの女モアイに似てね?」
みゆ「モアイ?なんでチュそれ。そんな芸能人いないでチュ。恋する乙女に似合わないでチュ。もっとマシな表現してくださいでチュ。アゴがしゃくれてるとかでチュか?」
美麗「違う、モアイ」
みゆ「わからないでチュ」
美麗「なんていうのかなー・・・化粧のせいか非常に平面的なんだよ。モアイっていうか喋る岩。」
みゆ「しずちゃんでチュか?」
美麗「しずちゃん似だったらそう言うよ。そうじゃなくて岩似。」
みゆ「岩なんていっぱいあるからわからないでチュ。」
美麗「描くわ」
美麗は紙ナプキンを手に取りさくさくぷるん❤と絵を描いていった。
見たかんじ面白くもない普通の顔だった。
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