はじまりの章なのだ❤

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てくてく・・・てくてくてく❤ 彩那美麗は歩いていた。右手にフライデー、左手に道行く他人からパクった財布を持ち、夢遊病患者のようにさまよっていた。   美麗「あー。どっかにつ×く歩いてないかなぁー❤」   ちょうどとある家の前を通ったとき、犬が美麗を見て吠えた。 プリティな殺気とフローラルな腐臭に危険を感じたのだろう。   美麗「うるせぇ💕死に損ないが❤」   美麗はやる気のないままとくに意味もなく犬に向かって思い切り石を投げつけた。松井も打ち返せないであろうキュートな愛の豪速球が犬の頭を砕いた。   美麗「あーぁ。つん×ココにいたらぁ、ぜってー俺スカウトされる自信あんだけど❤❤❤」   哀れな犬の存在は既に美麗のミラクルワールドにはいなかった。   美麗は自分のルックスに自信がある。 周りの人からも「パパ×ヤ鈴木には勝てる(が、松×あやにはとうてい勝てそうにない)」とか「牛乳をふいた雑巾には勝てる(ギリギリでね)」とか言われているので、本人も調子乗っちゃっている。んもぅ、オチャメサン❤ しかし、ここまで読んで勘のいい人なら気付いたであろう、綾波×イとはまったくの赤の他人である。 美麗自身は「目も鼻も口もあるんだからそっくり❤」と思っているが、その顔のパーツだって目がちゃんと二つあるかはわからないし口だって正常な位置には無い。鼻の有無だって疑わしい。 しかし美麗にはウサミミが映えている。 萌えポイントのためにあるのだがさすがにその顔であるがためかなりのマニア向けである。   ちなみに、美麗はモデル志望(現在無職)の43歳である。   美麗「はふぅ、街は疲れちゃうなぁ~❤」   美麗がぼやいた。   美麗「俺よりカワイイ輩が多すぎるですぅ💔」   あたりまえだ。   美麗「だから×んくも目移りしちまうんだな!?ぷんぷん❤」   多分、違う。   美麗「・・・海が見たい」 image=47966845.jpg
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