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「坂道に着いたけど、どうする?こっちの方が近いけど…」
「坂道上ろうよ。」
「バカッ…漕ぐのは俺なんだぞ?」
「いいじゃん。男を見せなさい。」
俺はふて腐れたようにわかったと言った。
俺は坂道を上り始めた。
やっぱり坂道を上るのはつらい…。錆び付いた車輪も体重がかかりギィギィと悲鳴をあげている。
すると後ろから
「ほら、もうちょっとだよ、あと少し。」
という香の声が聞こえる。
俺はその声だけで頑張れる気がした…
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