車輪の唄

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俺は自転車に跨がり一気こいだ…… …まだ……間に合う…… 俺……まだなにも言ってないじゃん…… 俺はわかっていた…… あの時香は泣いていたんだ…… ……だって声が震えていたんだよ…… 俺は一生懸命こいだ…風よりも早く飛ばしていくかのように…… すると電車が見えた…… まだ間に合う…… 俺は下り坂を下りていく……
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