エピローグ

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女の人は不意にそう言う… その人は髪の色が茶色でパーマがかかっている…… 大人の香りを出す綺麗な顔立ち…でも見覚えのある顔… 「もしかして……香か…?」 「…うん…」 あの香が今ここにいる…会いたくて……会いたくてたまらなかった香がここにいる…… 俺は嬉しくて……嬉しくて…涙が出た… それと同時に香に抱きしめていた…… 「翔っ…?」 香は突然の事で驚いている……しかし少ししたらそれを受け入れるように抱きしめ返した…… 「香……会いたかった……会いたかった……」 香はうんうんと頷いてくれた… 周りは賑やかな町… ほかの人からどう見られてるんだろうな……それでも俺達は周りの目にも気にせず抱き合い続けた…… 会えなかった時間は長かったのか短かったのかはわからない…… 俺的には長かったんだ……そして何度も後悔した…… あの時素直になれなかったを……… でももういいんだ……こうして出会えたんだから…… もう迷わない…… 素直になることを…… そしてもう離したくない…… この愛しくてたまらない人を……… まるで二人の開いた時間を埋めるかのように抱きしめ続けた……ずっと……ずっと……
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