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「多分香ちゃんね……あんた顔洗って来なさい。泣いた顔だと香ちゃん驚くわよ」
「わかった…」
俺は顔洗いに行った。その間に母さんは玄関の方に向かった。
顔を洗い終わった俺は玄関の方に向かった。
すると玄関には母さんの姿はなく香がいた。
「あっ…翔…おはよう」
「おはよう…」
しばらくの間沈黙が流れた。すると香は話し始めた。
「えっとさ…今日引っ越すの知ってるしょ」
俺はあぁと相槌を打った。
「あのね…うちの家族…もう引っ越し先に向かったんだ…私電車で行くの…」
そこにはいつもの香はなく弱々しい香だった。
そんな香までかわいいと思ってしまった。
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