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いつも、だいたいこんな感じ。
佐々木さんは言いたくないことは誤魔化したり、はぐらかしたり。
でも、何だかわからないけど、佐々木さんと話すのは楽しい。少なくとも俺はそう思ってる。
波長が合う相手ってやつなんだろう、きっと。
『あ、それじゃオレ、風呂入る時間だからまたね』
しばらく続いた彼女トークの後、佐々木さんはそう言って壁を2回叩いてきた。
それに俺も答えるように壁を2度殴りつけた。
すっかり食パンは食べ終わっていて、時計の針も21時を指していた。
俺もそろそろ風呂に入って、少し勉強して寝ようかな。
俺はベッドを立ち上がり、そのまま小さく伸びをして風呂用の給湯器のスイッチを入れた。
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