第2章 方程式と不等式

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2・5 集合 5以下の自然数の集まり {1,2,3,4,5} すべての正の偶数の集まり {2,4,6,8,……} のように、ある条件を満たすもの全体の集まりを集合といい、集合を構成している1つ1つのものをその集合の要素という。 集合の要素を定める条件C(x)を用いて、 {x|C(x)} と書くこともある。 【例】 {1,3,5,7,9}は {x|xは10以下の正の奇数} {1,2,3,4,5,……}は{x|xは自然数} と書ける。 集合を文字A、Bなどで表すとき、aが集合Aの要素であることを a∈A または A∋a と書き、aはAに属するという。 集合Aの要素と集合Bの要素がすべて一致するとき、AとBは等しいといい、A=Bと書く。 また、Aの要素がすべてBの要素になっているとき、AはBの部分集合であるといい A⊂B または B⊃A と書く。このとき、AはBに含まれる、またはBはAを含むという。なお、A⊂BにはA=Bの場合も入っている。 【例】 A={x|x>1}、B={x|x>0}のとき、A⊂B 集合A、Bに対して、A、Bに共通な要素の集合をAとBの共通部分といい、A∩Bで表す。 また、A、Bの少なくとも一方に属する要素の集合をAとBの和集合といい、A∪Bで表す。
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