第2章 方程式と不等式

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2・6 命題 あることがらを文章や式で表したもので、それが正しいか正しくないかが明確に決まるものを命題という。 命題が正しいとき命題は真であるといい、正しくないとき命題は偽であるという。 命題が偽であることを示すには、それが成り立たない例を挙げればよい。このような例を反例という。 命題は、2つのことがらp,qについて「pならばqである」という形で述べられることが多い。このとき、pを仮定、qを結論という。 命題「pならばq」が真のとき、p⇒qと表す。このとき、pはqであるための十分条件であるといい、qはpであるための必要条件であるという。 p⇒qおよびq⇒pのとき、p⇔qと書き、pはqであるための必要十分条件であるという。このとき、qはpであるための必要十分条件でもある。また、pとqは同値であるともいう。 条件pに対して、「pでない」という条件をpの否定といい _ pで表す。全体集合をU、条件pを満たすUの要素の集合をPとすれば、   _ 条件pを満たす要素の集合は、      _ Pの補集合Pである。 【例】 「整数nは奇数」をpとすると、 _ pは「整数nは偶数」となる。
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