君が聞こえる

過去の二人

ファミレスの近くにある公園のベンチに座り、自分の過去を話した。

【僕は中学の頃にイジメにあってたの。自分自身生きてる意味がわからなくなって、死んじゃおうかな？って考えた時もあった。でも、唯一の友達だけは僕をかばってくれた。でも、そんな友達に『僕と仲良くしてるとお前もイジメられるから学校では近くに来ないでくれ！』なんて言っちゃって・・・。でも、そいつは僕から離れなかった。むしろ、もっと仲良くなったって感じで、すごく嬉しくて、楽しかった！。でも、案の定そいつもイジメの対象になっちゃった。】

【そんな事があったんだ。。。でも凄くいい友達だね！】

【うん。友達はいくらイジメられても笑顔で、休み時間はいつも一緒で屋上で昼寝したり、トランプして遊んだり。そんな友達が居たから今の自分が居るんだなぁ～って思ってる。だからレオンが気にしてることがわかるんだ！】。

【私もイジメにあってた。でも、私が小さい頃お母さんが作ってくれた紙芝居のおかげで私は生きてるんだ！紙芝居のお話きいてくれる？】。

【もちろん！聞かせて！】

彼女のお母さんが作ってくれた紙芝居のストーリーは凄く暖かく、優しい物語だった。