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「はぁ…つまんない。。」 彼女は呟き、立ち上がった。 そして家の外へ出た。 彼女の名は唯(ユイ)。休日だというのに彼氏も友達も仕事で、 唯は一人で暇を持て余していた。 家でゴロゴロするのも飽きたし、近所のデパートにでも行って ブラブラしようと思ったのだ。   単なる退屈しのぎ。   デパートのエレベーターに乗り 3階のボタンを押したその時……ドスン‼という物凄い衝撃音と共にエレベーターの箱全体が大きく揺れた!   …何⁉地震? …故障⁉   唯の頭の中が混乱する。 幸いにも揺れは数秒で治まった。何事もなかったかのようにエレベーターは動き出し、目的の階へ…。 唯はホッと胸を撫でおろした。   エレベーターのドアが開く。   まさかそれが異世界の入口だったなんて…。 当たり前だが、知るよしもなかった。
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