出会いはレモン

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「うん!時間ぴったり!!」 中学からの親友、 橘 早紀(サキ)とは 高校もまた同じ所で 家だって近いもんだから いつものここで待ち合わせ。 今日からまた一緒に学校通えるんだって思うと安心しちゃう! ほらほら。 「…未優~!」 きたきた。 「ごめん~待った?」 「ううん!待ってない待ってない。 私も今来たとこ!」 「わー、よかった。ふぅ、行こっか!」 早紀は走りながら来たようで 息をととのえ、私達は話しながら 歩き出した。 ここから学校は歩いて20分。 近いから受験した、 なんて理由だったりね。 「っていうかまた同じクラスって 嬉しすぎ!」 「ねー、6クラスもあるのにね!」 クラス分けはすでに 発表されている。 「ほんと!また未優のお守りは 私の仕事になりそうだわ。」 「なっ!べ、別に私は一人でも…」 「…ふーん?そうなんだ? じゃ、離れて歩こっか。」 そういって少し早紀が離れる。 「わー!もう嘘だよ! またどうぞお願いします!」 「…はいはい!」 ケラケラ笑いながら早紀がまた 隣に戻って来た。 そんなことしてじゃれあいながらキャーキャーしていたら もう学校の目の前だった。 .
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