255人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
ガラッ
新しいクラスのドアを
ためらわずに開ける早紀に続いて
私も後ろにピタッとくっついて教室に入っていく。
見たことのない人たちが
パッとこっちを見るから
みんなが注目しているように感じ、視線が痛い。
うわぁみんな見てる!
そんなわたしを差し置いて
早紀はもう自分の席を
見つけていた。
「ほぉーら未優!!未優はそこ!」
「うっうん!」
名前順の席だから
早紀と私は席が近い。
早紀の席の斜め後ろだ!
早紀が指差す席にささっと近寄ってカバンを置き、
ふぅと小さな溜め息をついた。
.
最初のコメントを投稿しよう!