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日常と言うには少し怪しく、非日常と言うには少し味気無い日々。
カルト集団が黒魔術の為に人掠いをしたり、
薬で頭がイカレた野郎が釘バットを持って街を真っ赤に染めながら闊歩したり、
宇宙人が攻めて来たり、
未来人が地球滅亡を阻止するためエージェントを送り込んで来たり、
超能力者が世界征服を目論んだり、
しない……
そんな普通の世界。
世界はどうしてこうも変わらないのか。
何も変わらないなら人間なんてみんな滅んでしまえと言っても馬鹿みたいな真っ青な空の下、
授業というものに縛られて今日も四時間たっぷり何もせずにただ座っていた。
頭の中では何億光年とぶっ飛んでいたってばれさえしなければ問題ない。
そして何も食いたくねえと思っているのにお昼の時間は唐突にやってきて、
出した弁当が食え食えと主張するので仕方なく五粒ほどご飯を掬って、
詰まらない世界を如何に詰まらせるかについてただただ考えを巡らす。
時々適当にあぁ、とかそれは傑作だ、うわー、とか言ってやり過ごす。
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