一章

1/7
前へ
/31ページ
次へ

    一章

 青い空をバックに古びた煉瓦が積み重なって出来た門を見上げる。  自分よりも二倍はある大きな門。それを蔵旗五木はただ見上げていた・・・。  五木の他にも数多くの入学生が門をくぐっていく。  「・・・ここが・・・魔法学院か・・・」  人口1500というこの学院は門を見てもわかるが、とてつもない大きさだった。魔術に関する全ての学部があり、それぞれ『武術』、『剣術』、『攻撃魔術』、『快癒魔術』、『召還魔術』そして、それら全てを含め、応用、発展させた『王術』。  五木はその中の、『召還魔術』学部に入ることになっている。  五木はため息を吐いた。  五木はこれから学院長に会わなけに行かなければならない。  どうやら、学院に送った資料の細工が見破られてしまったらしい。  何重にも視覚操作の魔法をかけておいたのだが、流石と言わざるおえない。  五木は仕方なく学院長の居る部屋まで行くため、学院に一歩踏み入れた。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加