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一章
青い空をバックに古びた煉瓦が積み重なって出来た門を見上げる。
自分よりも二倍はある大きな門。それを蔵旗五木はただ見上げていた・・・。
五木の他にも数多くの入学生が門をくぐっていく。
「・・・ここが・・・魔法学院か・・・」
人口1500というこの学院は門を見てもわかるが、とてつもない大きさだった。魔術に関する全ての学部があり、それぞれ『武術』、『剣術』、『攻撃魔術』、『快癒魔術』、『召還魔術』そして、それら全てを含め、応用、発展させた『王術』。
五木はその中の、『召還魔術』学部に入ることになっている。
五木はため息を吐いた。
五木はこれから学院長に会わなけに行かなければならない。
どうやら、学院に送った資料の細工が見破られてしまったらしい。
何重にも視覚操作の魔法をかけておいたのだが、流石と言わざるおえない。
五木は仕方なく学院長の居る部屋まで行くため、学院に一歩踏み入れた。
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