一章

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 「で?答えは?」  執務机からこちらをみる会長が促す。  「『王術』は強いのか?」  「最強よ!」  なら文句はない。  「わかった。『王術』学部に編入しよう」  それを聞いてアルマは満面の笑みを見せた。  「ありがとう。感謝するわ!!五木!」  (了承したとたんいきなり呼び捨てかよ!)  しかも、さっきまでの威圧感が微塵も感じないっ!  あらかじめ用意してあった紙にサインして、『王術』学部の特別製の紋章を渡された。  そして、会長がバッチを手渡した後こんなことを言い出した。  「あぁ、それと、五木は生徒会に入ることも決定してるからね。よろしく」  「は?」  「言っとくけど、貴方に拒否権は無いからね」  「えっ?なんでだよ」  「王術学部の生徒は生徒会に入ることになってるのよ。それに、サインしたでしょ?詳しい話はまた後で話すわ」  五木はバッチを持ったままかたまってしまった。  (はっはめられた・・・)  「仲良くしてね。い・つ・き」  こうして、五木の歯車はキリキリと回り始めた。不穏な音をたてながら────
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