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「で?答えは?」
執務机からこちらをみる会長が促す。
「『王術』は強いのか?」
「最強よ!」
なら文句はない。
「わかった。『王術』学部に編入しよう」
それを聞いてアルマは満面の笑みを見せた。
「ありがとう。感謝するわ!!五木!」
(了承したとたんいきなり呼び捨てかよ!)
しかも、さっきまでの威圧感が微塵も感じないっ!
あらかじめ用意してあった紙にサインして、『王術』学部の特別製の紋章を渡された。
そして、会長がバッチを手渡した後こんなことを言い出した。
「あぁ、それと、五木は生徒会に入ることも決定してるからね。よろしく」
「は?」
「言っとくけど、貴方に拒否権は無いからね」
「えっ?なんでだよ」
「王術学部の生徒は生徒会に入ることになってるのよ。それに、サインしたでしょ?詳しい話はまた後で話すわ」
五木はバッチを持ったままかたまってしまった。
(はっはめられた・・・)
「仲良くしてね。い・つ・き」
こうして、五木の歯車はキリキリと回り始めた。不穏な音をたてながら────
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