双子

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「勉強は嫌いじゃないよ。でも僕が勉強するのは立派な大人になるためだ。それで良い仕事をしてお金持ちになってレイを守ってあげるんだ。だからそんな学校に行かなくても有名な大学に入れればいいよ。そのためのベンキョー」 テオは心からレイの幸せを願っている。 「それにこんなの二人でもできるし、そんな家庭教師や学校なんて必要ないよ。レイもそう思うでしょ」 「私は…」 その時、本が落ちる音がした。
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