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テオとレイは目を輝かせている。 「今怒ったよ」 「テオがばい菌って言っちゃうから」 二人は猫が会話をしている事はわかっているが、内容はほぼ聞き流していた。 あまり動物と触れ合ったことはなく、喋る猫というのも初めて見るものなので興味津々だ。 「猫が話すなんてどの本にも載ってないよね」 「あっ!もしかしてこういうのが『はくちゅうむ』っていうのかな!?」 キラキラした顔で二人は見合った。 テオはあまり感情を表に出す方ではないので、久しぶりに表情が見えたのがレイには嬉しかった。
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