タイトルのない本

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「私達は"闇と光の使い"として、世界を記す者」 「記す?」 「記録をする事だよ。それより、お前達なんかどうでもいいから早く元の場所に戻して」 テオは少し荒い口調だった。辺りを見渡せば木々が生い茂る暗い森が広がっている。そこは異様な雰囲気を醸し出していた。 レイが側にいるのにこんな怪しい所には居たくなかった。 レイを危険に晒す訳にはいかなかった。 テオがそう思っているのを二匹は分かっていた。
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