夢の中

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病室から出るとまだ朝なのか、冷たい空気が体にあたった。   「さみぃ、病院内でこんだけ寒いなら外はもっと寒いかもなぁ…」     俺は病室に引き返そうとしたが、 「メンドイからいっか、どうせ行って帰ってくるだけだし。」     そう一人言を言いながら俺はエレベーターがある場所まで歩いていった。     エレベーターの前までくるといきなり後ろから声をかけられた。   沙「こんな時間にどこいくのぉ?」   いきなりだったから少し驚いた俺…   「おわっ、なんだお前か…俺に構うなよ。」   沙「だからどこいくのって聞いてるんじゃん。」   「……コンビニだよ。」   沙「なんで?」   「腹が減ったから」   沙「自分ばっかしズルいぃ」   「知らねぇよ、そんなん。」   そんな会話をしているとエレベーターが着いたらしく、扉が開いた。   「俺がどこに行こうが俺の勝手だろ?これ以上俺にかまうなよな」   そう言い残して俺はエレベーターに乗り込んだ。
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