12人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
病室から出るとまだ朝なのか、冷たい空気が体にあたった。
「さみぃ、病院内でこんだけ寒いなら外はもっと寒いかもなぁ…」
俺は病室に引き返そうとしたが、
「メンドイからいっか、どうせ行って帰ってくるだけだし。」
そう一人言を言いながら俺はエレベーターがある場所まで歩いていった。
エレベーターの前までくるといきなり後ろから声をかけられた。
沙「こんな時間にどこいくのぉ?」
いきなりだったから少し驚いた俺…
「おわっ、なんだお前か…俺に構うなよ。」
沙「だからどこいくのって聞いてるんじゃん。」
「……コンビニだよ。」
沙「なんで?」
「腹が減ったから」
沙「自分ばっかしズルいぃ」
「知らねぇよ、そんなん。」
そんな会話をしているとエレベーターが着いたらしく、扉が開いた。
「俺がどこに行こうが俺の勝手だろ?これ以上俺にかまうなよな」
そう言い残して俺はエレベーターに乗り込んだ。
最初のコメントを投稿しよう!