3章

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『なにも知らないんだな…この世界ができた理由を…』 本当は逃げなければいけないのに彼の言っていることが気になってしまう。 『本当の……理由?』 『神は…神と呼ばれる者は、ナイフとフォークの間にこの世界を創った…食べるために。』 『ーーっ!?』 生きとしいけるもの全ては、この世界を生きやがて死するとき神の国に逝く…それが、私の教わった神様の姿… 彼はまた話を続けーー 『生きるものが死ぬとき、それは神の食事の瞬間だ。神は生物の魂を食べる。事故、病気、殺人…全ては偶然ではなく必然、神がひきおこすものなんだ。』 彼が言っていることが本当だとすれば… 『神の思し召しってことなの…?事故も殺人も…まるでそれは悪魔の所業ね…』 『それこそ、悪魔なんてものは存在しない。生き物が生きることは神が味付けしてるのと同じさ。』
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