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「食べる?」
ベッドの上で、丸まっていた私の横に座り、私の頭を優しく撫でながら、私に問い掛ける。
私は答えずに、彼の目を見つめた。
私を構って……。
そう念じながら。
彼は少し困った様に笑い、私の頬から顎へと指を滑らせる。
そして立ち上がり、またキーボードを叩きに去った。
これもいつもの事。
カタカタカタ。
その音は、私をまどろみへと誘う。
「ニャー」
私は、おやすみなさいと鳴いた。
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