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「おっ、お前美人だな」
私の汚れた毛はふわふわになり、体は軽かった。
「ブチかと思ったけど、真っ白だったんだな。……いや、毛が透けてピンクだな」
彼は暫く考え込むと、私を優しく抱き上げた。
「お前の名前は『サクラ』にしよう」
そう言った彼の顔は、とても優しい笑顔だった。
私は彼の事が好きになり、そして彼が付けてくれた『サクラ』という名前も好きになった。
「にー」
「おっ、気に入ってくれたか。俺の名前は『コウ』だよ。宜しくな」
「にー」
そうして私と彼……コウとの生活が始まった。
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