第3話

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レトロな感じの落ち着いた店内はクラシックが流れていて、空調が整っているため、冬は温かく、夏は涼しい。一気に汗が引いていく。 肩に掛かるくらいの髪を一つに縛って、無精髭を生やしたマスターがお冷やとおしぼりを持ってきてくれる。   「毎日、暑いねぇ。」   「ほんと。ちょっとくらい涼しくてもいいのに。あ、アイスティー2つください。」   「はい。しばらくお待ちくださいね。」   理乃が、飲食店経営者としてどうなのその格好というマスターに注文した。   ここの喫茶店はコーヒーが恐ろしく不味い。注文を受けてからたてるのに、なぜか煮詰まった味がするから気を付けたほうがいい。
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