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「酸っぱいって…リンゴジュースは酸っぱくないだろ。」
「酸っぱいよ!」
あくまでも突き通すつもりなのであろう。昔から彼女は酸っぱいものが苦手だ。もちろん、炭酸も飲めず、極度に甘いものを好む。
いつまでも全体に行き渡らないガムシロップをストローでガラガラ混ぜながら理乃は唇をとがらせた。奥で玲さんが笑っている。
「大体、ジュースに入れるならガムシロ4個じゃ足りないし。」
「ただでさえ糖分高いのに足りないって…。お前なぁ、そんなこと言ってると…」
それより、そのアイスティーは混ざるのか?割合がおかしいだろう。150ccぐらいの紅茶にガムシロップ4個は。
「あんたは、お母さんかよ。どーでもいいの、そんなことは。それより何の話があるの?」
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