第2話
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「内緒」 きっと知っているに違いないのだ。 極度の方向音痴である俺は道を覚えることが壊滅的に苦手であるので、遊びに行く場所のレパートリーは殆どない。 だから理乃と遊ぶ時、喋る時は決まって近所のよく行く場所。 俺たちが住んでいる花守町の真ん中を通る、通い慣れた上弦月商店街の中程にある小さな喫茶店で、夜にはバーになる少しお洒落な感じの店だ。
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