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いろんな迷いが一気に吹飛んでいた
もう迷いは無い、
私は心の中でカップルにお礼をいうと
懐かしい事を思い出していた
ちょうど付き合い始めてまもない頃私は
付き合う事よりも、
男性とお話する事が大変で
私の傍で一生懸命な慶太さんを見ていて
一緒に居ちゃいけない、幸せだって思ってもらえない
そんな事ばかりで頭が一杯になり
デートの帰り、公園のベンチに座って休んでいる時
慶太さんに全部打ち明けた
自分の不安な事を全部、ひとしきり言い終えると
「馬鹿だな、夏美は」
そう言いながら優しく慶介さんは私の頭をなでながら
言葉を続ける
「幸せってさ・・・『ふ』っと言う文字を付けると 不幸せになるでしょう?
けれども頭の文字を取るだけで 幸せってなるんだ
幸せなんてものは自分が決めればいいんだよ
俺は夏美に出会えてこうやって、傍に居られて幸せだよ
夏美は俺の傍に居る事、幸せじゃない?」
わたしは首を横にふって
「私も、幸せです」
一言だけそう言うと
わたし達は初めて
口付けをした
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