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「そうさせて頂きますっ」 「それなら良かった。それじゃあ和泉、明日も早いですしもう部屋に帰ったらどうですか?」 「え?あ、うん、そうだね。おやすみ」 「おやすみなさい」 ドアの向こうに和泉が消えるのを見送ってから、遼の部屋の方の壁をノックでもするようにコンコンと叩いた。 「良かったですね、和泉が体調悪いとかじゃなくて」 返事はないが、壁の向こうにはしっかりと気配を感じるためそこに遼がいる事はわかる。 「素直じゃないですねぇ、貴方も。気になるなら聞けばいいのに」 『………』 どれだけの時間そうしていただろうか。 先に動いたのは遼だった。 もう寝るのだろう。 「…僕も、人の事なんて言えませんけど」 先程まで読んでいた本をさして大きくない鞄に入れると、ベッドに、今度は眠るために上がった。 和泉はまた元気に遼と喧嘩をするのだろうか。 変かもしれないが、どうかそうであって欲しい。 少しでも彼女がいつもと違うと、自分も入れて心配する人が最低二人はいるのだから。 to be continued...?
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