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それは突然だった。
退屈な日常に欠伸ばかりしていた時。
目が痛くなるほどの光が目前に。
思わず塞いだ目を開けた時には既に砂漠にいた。
辺りを見回せばすっごい綺麗なオレンジ色の髪を持つ偉そうな仏頂面と、不思議そうに自分と同じ行動をしている優しそうな男がいた。
始まりはそれだけだった。
「あの…?」
優しそうな人が戸惑ったように声をかけてきた。
綺麗な顔してるなぁ、この人。
「……聞いてます?」
「え?あ、ごめんなさい、何?」
「すみませんがここが何処だか教えて頂けませんか?」
「さあ?私もわかんないんだけど」
そんな会話をしていたら。
今度は上の方から人が降りて来た。
端整な顔をしてはいるが、何処にでもいそうな女の人。
「おい、お前等」
綺麗な顔してんのに、その女の人はやけに偉そうな口調で私達を呼んだ。
「へ?」
「はい?」
「ソッチの髪明るい奴もだよ、ほら」
「…………何様だ手前」
「俺か?神様だよ」
神様ってもっと神々しいモノだと思ってたけど、ジーンズにTシャツって意外と庶民的…。
偉そうにしてるけど本当に偉いんだぁ。
…………じゃなくてっ。
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