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「……そういう事らしいんで、よろしくお願いしますね?」 そういう事って。 でもまぁこんなわけわかんない砂漠にずっといたいわけじゃないし。 仕方ないか。 「うん、よろしくね」 「………ふざけんじゃねぇ。俺は帰る」 ドスの聞いた低い声。 さっきの神様が言ってたけど、この人が王子様だとは思えない。 「帰り方もわからないのにですか?」 「…………」 「どうせこのままでいても野たれ死ぬんです。西に向かうより他はないですよ」 「………ちっ」 そんな事で集まった私達は、何故か今もこうして西へ向かって旅をしている。 「なんかさぁ、西遊記みたいだよね」 「なんですか、それ」 「ほら、西に向かうっていうのがさ」 to be continued...?
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