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放課後。
レスティは仲良くなったロイドに別れを告げ指導室に居た。
「…で?」
「はい?」
いきなり、何が言いたいんだ。
…まぁ、予想はつくけど。
「なんで、お前が触った時に水晶が割れた?」
「…俺は知りませんけど」
っていうかあの校長、担任くらいには俺の正体教えとけよ。
めんどくせー事になってんじゃねぇか。
「あの水晶が割れるとすれば、魔力が異常にあるか、全属性を操れるかだ。全属性を操れる奴が、わざわざ養成学校に来ると思えない。…だが、お前から異常な程の魔力も感じない。」
当たり前だ。
俺は特注の魔力制御装置を、いくつ着けてると思ってるんだ。
それなのに、バカみたいな魔力を感じる訳がない。
「…もう、いいっすか?理由も解んないのに残されるの、嫌なんで」
そういって、レスティは立ち上がりアレンに背中を向けようとする。
「……待て」
低い声色で呼び止められ、立ち上がったままアレンの方へと向き直した。
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