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次の朝、夜中の出来事をすっかり忘れ、寝起きの悪い私はいつも通り布団から出たあと、いつも通りゴミ箱に足を突っ込んで目を覚ましました。
そして眼鏡を探していると何かを踏んずけました。
何だろうと見てみると
そこにあったのは…
昨夜机の上に置いた筈の、
『こっくりさん』で使った10円玉でした。
そして、昨夜の怪現象を思い出した私は反射的に手足を見ました。
すると、左手首、右足首に、指の跡のような痣がしっかりと残っていました。
その日の帰り、私は10円玉に向かって、こっくりさんお帰りくださいとひとり呟き、自動販売機に110円と一緒に入れました。
そして、不思議なことに手足の痣はその日のうちに消えていました。
昨夜の怪現象は、
私の単なる夢だったのか…
それとも…
あなたは、どう思いますか?
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