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(みんなして…あたしを馬鹿にしてっっ!!)
怒りに身を任せてあたしは走り続けた。呼吸が乱れて苦しくても足を止めない。だって、追い付かれちゃいそうなんだ…
(‥‥また、やっちゃった)
どこまで来たか分からない。
気付いたら見慣れない景色があたしの前に広がってた。ここはドコなんだろう?
しまった!?という顔をして少女は足元を見る。
(制服でこの時間に外はマズいよねぇ。まぁ、見つかったらそん時だよ。)
ぶつぶつ言いながら言い訳を考え始めた。だんだんと回りは暗くなっていく――
少女は走るのを止めて、歩いていた。さすがに疲れたのだろう。
人形の館
さっきまで部屋で読んでいたマンガを思い出す。いつも読むマンガの主人公達は、不思議なお店を見つけて中に入るのがパターン。中には不思議な店主が待ってるハズ…
(よしっ!入ってみよ☆)
どうせ、今日は帰りたくない気分なんだし。と、少女は扉に手をかけた‥‥
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