雪道

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しばらく歩いていると、徐々に光が失われていった。 (あれ……?) 不思議に思い、空を見上げる。 雲が月や星を隠していた。 「あーあ。綺麗だったのになぁ」 独り言を言う。 恥ずかしくはない。 聞いているのは、塀の上の一匹のネコだけだ。 声に反応したのか、ネコはこっちを向いた。 塀から飛び降り、ゆっくりと近付いてくる。 三毛猫だ。 まだ若いみたい……
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