見えない星と見える星

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猫「おぉ夕日が綺麗だなあ」 僕には見えなかったが、空のぐらでーしょんが綺麗だから、夕日も綺麗なのだろう。 マネキン「僕は明日の朝回収されるんだ。」 猫「そうかよ。」 やがて一番星が現れた。 マネキン「一番星はいいなあ。いつも先頭だ。僕は見えない星か」 猫「星の輝きなんて地球に近いかどうかだろ?見えない星の方が輝いてる場合だってあるんだぜ。おまえはなんでも決めつけすぎなんだよ。人間と同じでな。たまにはありのままをありのままにうけいれる努力をしろよ。」 こいつ、なんでこんな説教たれてんだろ マネキン「受け入れてるよ。だから僕は明日処分される。」 猫「バカだなあ。どこの世界に明日死ぬ自分を慰める奴がいるんだよ。そんなの人間だけだぜ」 マネキン「ナグサメル?」 猫「受け入れるってのは認めるってことだ。認めるってことはその上で生きるってことだろ。」 マネキン「でも僕らに命は・・・」 猫「石に命がないのはどうやって確かめる?」 ・・・。知るか・・・。 マネキン「知らない」 猫「じゃあ俺に命があるっていう証拠は?」 マネキン「動いてる・・・」 猫「植物は?」 マネキン「息してるし」
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