高校二年-春-

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「俺は…「モッチロン俺だよなァー、ふーみーきクン」 「いやいや。ハゲの猪突猛進型のハゲが好きとか、フミの好みを疑うよ。勿論俺だろ?フミ」 俺の言葉を遮ってシュンが喋りやがった。 そして黒いオーラを纏ったハチが間髪入れずに続く。 お前等…態々コイツのお遊びに付き合わなくても…。 「ねェ、今ハゲって二回言った?ハゲって二回…!ねぇぇぇええ??!」 (野球部だからしょうがねえだろ…) 何て心でつっこんでる場合じゃない! 今はこの場を静めなきゃ。 「つか俺はホモじゃねぇぇぇええッ!」 ギャアギャア騒いでた教室に木霊する俺の主張。 静まる教室。 …あ。 や っ ち ま っ た … ! 固まる俺。 一気に冷や汗が流れ出す。 ツッコミ所違うだろ! 見てみろよ、皆の顔を。 みーんなコッチ見て(寧ろ俺)、ぽかんと間抜けに口開けて見てる。 シュンやあのハチ、話題持ち掛けた当人である、新浜深雪(コイツの紹介はまた後で)も間抜け面してやがる。 時が止まったかのように静まる教室内。 何れくらいかなんてわかんねー。 ただチャイムが鳴る音で、皆我に返った。
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