高校二年-春-

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再び賑やかになる教室、俺はその賑やかさに隠れるようにして自分の席へと座って両腕を机の上に乗せ軽く組むと腕に額乗せ突っ伏した。 するとタイミング良く教室の扉を開けて教師が入ってくる。 好奇の目が先程入ってきた教師へと注がれる。 (勿論俺も顔を少しずらして確認し、直ぐ寝る体勢に戻った) ざわつく室内、教師が声を上げれば其れが一斉に消えた。 「はい、皆ーっ!静かにして!このクラスの担任になった、三樹村貴子です。三年間一緒の奴等も居るけど、宜しくー」 ……三樹村貴子。 担当教科は英語。 元1A担任のチャキチャキ江戸っ子教師。実年齢よりかなり若く見える容姿。性格可愛いくせに見た目目鼻立ちがハッキリしていて、おみ…違った、綺麗系。 俺は隣のクラスだった為に接点が多く、何気に話した事がある。 「宮田。お前初日から寝んなよなー、起きろ」 ぼんやりと去年の行事を思い出していると、真上から降り注ぐ声と同時にぺちりと頭が重くなれば渋々顔上げ。 三樹村センセーと視線がかち合う。
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