高校二年-春-

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「…ッス。すんませーん」 叩かれた箇所を擦りつつ伏し目がちに謝り上体を起こす。脚に力入れ椅子を後ろに押すと尻の位置を端にずらし背凭れに体重預け座り直した。 そんな俺の様子を見て深く溜め息を吐く三樹村センセー。 「や、ほら、ハチにも黒板見えるよーにしただけだしー」 片手で机の端掴み身体支えながら後ろ振り向く。 バッチリ、ハチと目線が合った。思わず口角が上がり笑む。 ハチは黙ってヒラヒラ掌振るだけ。
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