君が俺の…

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「美沙はこの世でただ1人。笹島美沙だ。お前これ持ってるか?」 「え?」 翼は美沙と自分をつなぐ絆を見せる。 「な…にそ…れ」 「それに💢俺おまえ知ってる💢」 いきなり翼は美沙と名乗る子からカバンをひっくり返して生徒手帳をさがして見る。 「ほら。名前が違う。」 「‼」 「手のこんだ茶番だな」 「あーあー結局会えなかったよ。どこにいったんだろ。」 ちょうど本物といわれる美沙が戻ってきたら泣きながらさっきの女の子が肩にぶつかりながら走りながら去っていった。 「ちょっとなになかしてるの?本物の『美沙ちゃん』に!最低」 ギロリと睨む。 「こんなに思ってるのに…何一つ美沙にはつたわってないんだなもういいよ。今までごめんな💢もうつきまとわないよ!」 一瞬翼の持っているものをみてビックリした。 「待って‼それ‼」 だがもう遅い。 翼は行ってしまった。 「その髪留め…今してる髪留めの片方をどうして翼君がもってるの…?」 あれ以来毎日きてた翼がやってはこなかった。 気になるあの髪留め。なくしていたと思ってた髪留め。 今でも聞こえる私をよぶ声。 放課になるたびに出入り口を見てしまう美沙。 「悪いことした気がする…運命⁉だとしたらホント偶然…」 口元に手を当て考え込む美沙。 その時。 「美沙ー!」 バッと出入り口に目をやると翼でなくクラスメートが呼んでいた。 「なにー?」 廊下の方にいくとそこには神宮アキラがいた。 「え?」 前までは好きでしょうがなかったがあの翼のやりとりや髪留めのことが気がかりで一瞬こんな顔してたっけ?って思った。 「君僕のことスキなんだって?書記のころはパッとしてなかったけど今ならいいよ」 「え?いや今それどころじゃなくて…」 「いいからこっち来いよ」 ずるずると美沙を薄暗い倉庫へつれてこうとする。 「離して!今はそれどころじゃないの!翼に確認したいことがあるの!」 「皆翼、翼と目障りな奴めあいつのせいで俺は‼」 「そういえばおまえあいつの…いいこと考えた」 ニヤリと笑う神宮アキラ。 「なに?」 「腹いせだ犯してやる‼」 「いやー‼」
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