桃の香漂う

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休憩室へと向かい、私は細い煙草の先に火を点けた。   その白い煙草よりも細く煙を吐き、目の前の空気を曇らせる。   そんな時、何故この仕事をしているのかと、ふと考えてしまう。     生活の為に?     彼氏の為に?     未来の為に?     全部本当で全部嘘。     本業があるから生活に困ってる訳じゃない。   彼氏には仕事を偽っているから、あの人の為になんてなってない。   この給料は何に使ったのか……将来の為の貯金なんて出来てない。       この仕事を続ける意味はあるの?     .
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