17の夏

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言ったすぐ後に後悔したが、すでに遅い。 「そうだよねっ。気持ち悪いよね、僕。」 いつもと同じ、明るい声で言った。 けど、語尾がちょっとだけ、震えてて。 春人は俺の顔を見ようとしなかった。 「はる…」 「……新ちゃんはさ、…僕のこと、男だとか、女だとか、そういうの抜きで、見たことある?」 「……え?」 「……ごめんっ。何言ってんだろうね、僕。 僕は男で、新ちゃんも男なのにね。 じゃあ、僕帰るね。 ばいばいっ。」 「春人…!」 呼び止めても、春人は振り向くことなく走り去ってしまった。 次の日、春人に会うのが気まずくて学校をサボった。 携帯はカナからのメールや着信を知らせるランプがチカチカ光っていたが、見る気になれずに放っておいた。
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