17の夏

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その次の日、まだあまり学校には行きたくなかったが、最近サボりまくっていたのでさすがにやばいと思い学校へ向かった。 教室について、1時間目がはじまる。 いつもなら1時間目がはじまるギリギリまで春人がいるのに、今日はいない。 当たり前だ。 あんなひどいこと言ったんだから。 あれからずっと、考えてた。 春人に言われた言葉。 「僕のこと、男だとか、女だとか、そういうの抜きで見たことある?」 ……正直、わからなかった。 今まで俺が好きになるのは女の子だったし、それが当たり前だった。 春人のことも女の子だと思ってたから、好きだったし。 でも本当に、女の子だから好きだったのか? それとも、春人だから? ……じゃあ今は? いくら考えても、混乱するばっかで。 ただひとつわかったのは、 あいつが俺にどんな気持ちで好き、って言ってたのか。 きっと不安で、怖くて。 それを、冗談ぽくしたり、明るく振る舞うことで紛らわせてたんだと思う。 そんなあいつの気持ち、俺は全然わかってなかった。 わかろうとしてなかったんだ。
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