17の夏

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「……気持ち悪いなんて、思ってないから。 あの時、男同士の恋愛なんて理解できない、って言われて、なんかむしゃくしゃして…春人に八つ当たりした。 ほんと、ごめん。 謝って済むことじゃないけど…ちゃんと謝りたくて。」 「……。」 「あの時、春人が俺に言ったこと、ずっと考えてた。 …正直、最初はわかんなかった。 でも、…もう遅いってわかってるけど、気付いた。 春人が好きだって。 …春人には青山先輩いるのに、困らせるようなこと言ってごめん。」 いうつもりじゃなかったのに。 なんか、もう止められなくて。 どこまでも自分勝手な自分に、 言っても報われないことに、 なんか泣きそうになった。 涙を堪えるのに必死で、そんなとこ見られたくなくて、 春人の手を離して出口へ向かった。
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