17の夏

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で、俺はこうしてそわそわしてるわけだが。 早く~はるちゃーん。 ピンポーン きーーたーー!!!!!! 俺は玄関に走った。 ドアを開けるとすぐに色素の薄い、ふわふわの髪が目に入った。 大きな目、透き通った肌。 視線を下に下ろすと、 短めのスカートからすらりと伸びた生足… が、ない。 見えたのは自分がはいているのと同じ、 よく見慣れたグレーのスラックス。 まーはるちゃんたらボーイッシュ。 まさかね、女の子だと思ってた初恋の子が実は男でしたーなんて、 どっかのBL小説みたいな話あるわけ… 「新ちゃん!!!!」 ……あるわけ、 「新ちゃん!? 僕"はるちゃん"だよ!! 久しぶりー!!!!」 ……はるちゃんは「僕」なんて言ってないよー全然聞こえなかったよー。
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