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「おはよー廣瀬夫妻。」
「あっおはよートモキくん!」
「おーいー!
トモキがそうゆうこと言うからみんなが誤解すんだろっ。」
「今さらでしょ。ねえ?夫人。」
「ねえ。
あっもう授業はじまるから僕行くね!じゃねー。」
「んー。」
「愛されてんな、新。」
「うれしくねーよ。」
「はるちゃん人気だよ?
あの青山先輩も狙ってるらしーし。」
「青山先輩も?
まあ青山先輩顔がよけりゃ男女かまわず誰でも手出すしな。」
「でもけっこー本気で狙ってるらしーぞ。
いいのか!?はるちゃんとられても!」
「別に青山先輩かっこいーしいんじゃね?」
「新ちゃん冷た~い。
まあ、どっちかっつーとはるちゃんがお前いなきゃだめって感じだしな。」
春人も俺も青山先輩も男だ、なんてもう今さら言うのもめんどくさい。
春人は顔がかわいいから、男女ともに人気があるのはわかる。
自分で言うのも難だけど、俺だってモテた。
……春人が来るまではね。
今じゃ今まで感じてた熱い視線は冷たいものだ。
あー、寒い。
夏だからちょうどいいけどな!
……無駄にポジティブな今日この頃。
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