17の夏

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「おはよー廣瀬夫妻。」 「あっおはよートモキくん!」 「おーいー! トモキがそうゆうこと言うからみんなが誤解すんだろっ。」 「今さらでしょ。ねえ?夫人。」 「ねえ。 あっもう授業はじまるから僕行くね!じゃねー。」 「んー。」 「愛されてんな、新。」 「うれしくねーよ。」 「はるちゃん人気だよ? あの青山先輩も狙ってるらしーし。」 「青山先輩も? まあ青山先輩顔がよけりゃ男女かまわず誰でも手出すしな。」 「でもけっこー本気で狙ってるらしーぞ。 いいのか!?はるちゃんとられても!」 「別に青山先輩かっこいーしいんじゃね?」 「新ちゃん冷た~い。 まあ、どっちかっつーとはるちゃんがお前いなきゃだめって感じだしな。」 春人も俺も青山先輩も男だ、なんてもう今さら言うのもめんどくさい。 春人は顔がかわいいから、男女ともに人気があるのはわかる。 自分で言うのも難だけど、俺だってモテた。 ……春人が来るまではね。 今じゃ今まで感じてた熱い視線は冷たいものだ。 あー、寒い。 夏だからちょうどいいけどな! ……無駄にポジティブな今日この頃。
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